"ロンドン居住経験のある私が日本の中学生・高校生向けの英語の参考書について思うことがあります。
ほとんどの参考書は高校・大学受験を視野に入れた内容なのですが、それらは全て「暗記」をベースにした内容に偏っているように感じられます。ひどいものになると選択肢にこの単語があれば正解率70%以上、というような選択肢暗記型の参考書まで存在する次第です。
日本語の場合でもそうですが、同じ意味の単語でも違う言い回しができるのが言語の良い所です。それを無視して解法だけに終始した参考書では本当の英語力は一生身につかないと思ったほうが良いでしょう。
私がこの参考書は良い参考書だな、と思うものは、例えば英単語の場合ですと例文が2文以上載っている、など1つの英語に対して用途や意味の提示を幅広くしてくれているもの。さらに、同じ意味の単語を一緒に紹介してくれているものが良い参考書といえると思います。
文法系の参考書も同じで一つの公式に当てはめるようなものではなく、なぜそのように使うことが正しい英語につながっているのか解説が丁寧なものが良いと思います。そういう点を考慮すると解説付きの一問一答方式参考書などは、解説があっさりしているものが多く暗記に特化しているためあまりオススメできません。
言語は非常に広がりを持っており、文法にしても単語にしても一つ一つが繋がっていることが多いです。その事を考慮し、様々な解説が繋がりを持って展開されている参考書を選んでみてはいかがでしょうか。"
トップページ > 大切なのは解説